「上トヨイの森」周辺の国有林との役割分担
- Tomoyuki Sugano
- 4月2日
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史春森林財団の「上トヨイの森」は広尾町の西部、日高山脈襟裳十勝国立公園区域に囲まれた場所にあります。周囲を囲む国立公園区域はすべて国有林です。
この図に示すように「上トヨイの森」はほぼぐるりと”皆伐をしない”方針の国有林に囲まれています。
また、国有林区域は急傾斜地である一方「上トヨイの森」は国道沿いの平坦地で林業生産上の立地条件に恵まれています。
こうした立地関係から、史春森林財団では上トヨイの森については、積極的な木材生産を指向しつつも、国有林区域(国立公園区域)との連続性を強く意識して生物多様性保全のための保残帯を設けたり、国立公園山岳景観を真近かに楽しめる景観施業を行うなど、生物多様性向上のための施業を行っています。
特に、周囲が非皆伐で高木林状態ばかりの区域であるならば、「上トヨイの森」ではあえて計画的モザイク的な皆伐施業を通じて草地環境を創出・維持していくことには、生物多様性面からも意義あることと認識しています。
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